この記事は【やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学/ハイディ・グラント・ハルバーソン】を読んだ経緯と感想が書かれています。
以前の記事でも書いたが、私はセルフマネジメントができていないということを自覚している。
そこで私は、とりあえず「計画の立て方」や「時間の使い方」についての本を読んでみることにした。
とりあえず、それ系のおすすめ本を紹介しているブログ記事を見て回っていたところ、すでに私の持っている本もいくつか紹介してあった。
今まで読んだことのない本を購入することも考えたが、「すでに持っている本がいくつかあるのだから、まずはそれらから読み直してみよう」ということにした。
つまり、過去に読んだ本はただ読んでだけになってしまっており、今に活きていないということの証明にもなるのだが・・・
そこで私がまず読み直してみようと思った本が、今回紹介する【やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学】である。
「この本は確かページ数が少なく、すぐに読める本だったな!?」と思いだし、読み直すことにした。
私の記憶の通り、こういった系統の本には珍しい94ページという短さだ。
つまり、本を読むことが苦手な人でも気負わずに読むことができるだろう。
しかし、日頃200〜300ページくらいの本をメインに読んでいる私にとっては、94ページというのはかなり短い本だと感じるが、中には94ページですらも長いと感じてしまう人もいるだろう。
そんな人は「各章の『まとめ』だけ読む」ということをしても内容は全然わかるので、そこだけ読んでみるということでも良いだろう。
この本は9章構成となっているので、9つの「まとめ」だけを読めば内容の8割前後は理解できるだろう。
さらにもっと言うと、「おわりに」を読んだだけでもかなり内容がわかる。
ちなみに、ページ数の少なさだが、これは決して内容が薄いからではない。
日本のハウツー本・ビジネス書・自己啓発本にあるような、「謎の図で1ページ使う」「やたらと行間が広い」といった仕様でページ数を稼いでいたり、海外著者によくある「結論に対してやたらと出来事の例が多い」「実験や研究の長い説明」というのがほとんどないからである。
こういったことも相まって、文字だけでも読みやすい仕様にしている本だと思う。
続いて内容について話していきたいが、この本に書かれていることは地味にスパルタである。
なぜなら「努力しないと目標なんて達成できません」というのが、ベースにあるからだ。
「この方法を使えば、知らないうちに努力できちゃってます」とかではないし、「起こりそうな問題について考えると、本当にそれが起こってしまうので自分の理想とすることだけ考えましょう」的な引き寄せの法則については完全に否定している。
「目標に最短ルートで辿り着けるという理想が必ず起こるとは限らないのだから『プランAがダメならプランBで進む』『起こりうる障害が発生したらどう対応するか事前に考えておく』なんてのは当然のことだ」的に書かれている。
私は引き寄せの法則含むスピリチュアル系の本も読むのだが、この意見には「確かにそうなんだよな〜」と納得させられた。
「ポジティブ思考が大切なのももちろんだけど、障害への対策を考えたり代替え案を考えておくことは決してネガティブなことではない」ということが書かれている。
そして、これらのことから「現実的楽観主義者」と「非現実的楽観主義者」として分けており、「現実的楽観主義者であれ」としている。
まさに、待ち合わせに毎回遅刻する人は「信号が全て青で、電車は遅れることはなくという最短で到着できる時間に家を出るので毎回遅刻してしまう」という現象と同じである。
そりゃ、全てが自分にとって都合の良い状態しか起きなければ、10分前行動や15分前行動などしなくても良いだろう。
しかし、そうならないことがわかっているから、早めの行動をすることで遅刻の対策をしているのと同じということだ。
ま〜、理屈ではわかっているが「もしもスピリチュアルなことというのは、証明されないだけで実は本当であったとしたら・・・」という気持ちも捨てきれないので、私は「やってデメリットがないことなら、スピリチュアルで言われていることをやっても良いだろう」というスタンスでいきたいと思う。
「『ありがとう』とたくさん言う」とか「神社へお参りに行く」とかは別にやって良いだろうという感じだ。