北へ向かうか?南に向かうか?【世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方】実践編

この記事は【世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方/著者:八木仁平】を通読中に感じたことや通読後にやったこととその結果を、実践を中心に記載しています。

この本を読んだ経緯や読了後の感想については、下記リンクから読むことができます。

私はまだ魂を売ってはいない【世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方】

読み始めて1/3くらいに差し掛かった頃、「この本は読みの飛ばしせずに、最初から最後まで読んだ方が良さそうだ」という思いが湧いてきた。

この本は部分的に何か自分の中に取り入れていくというよりは、全体を通して書かれている理論を理解し、記載されている内容を実践するにしても順番が大切だと思ったからだ。

とりあえず、一通り読んでみよう。

そう思いまた読書を再開すると、ふと「やりたいことってこれだったかも?」と思えるものを閃いた。

まだ全然読み終えていない状態だったし、書かれている実践ワークも何もやっていない段階でだ。

「やりたいことを見つけよう」と心から思いこの本を読み出したということもあり、脳内が自然とやりたいことを見つける探索モードになっていたのかもしれない。

無意識のうちに常にこのことを考えていたことによって、自然と脳内にある情報を抽出し視界に入ってくる情報も関連するものをピックアップしていたのかもしれない。

あら、読み終える前にやりたいことを見つけてしまったかもしれない・・・

そんなことを思いつつも、本に書かれている理論が面白かったということもありまずは一通り読み終えることにした。

この本に書かれていることと照らし合わせれば、先ほど思いついた内容も見当違いのものかもしれないからだ。

仕事への行き帰りの電車内や、仕事の休憩時間を使って読み終えた。

前回の記事にも書いたが、この本は「なるほどね〜」とただ読んだだけで知識を得ただけでは意味がない。

書かれている質問に答え、自分のやりたいことを見つけなければ、この本を読んだ本来の目的は達成されない。

つまり、通読し書かれている理論を理解し、その後のワーク(質問に答えることなど)をやるまでが1セットだ。

本書を読んでもらえばわかるが、この本には本文中に各テーマに関する抜粋した質問が掲載されている。

しかし、巻末にも各テーマにつき30問の質問が用意されている。

この巻末の質問までしっかりと考えてこそ、この本の意義があると感じている。

「やりたいこと」が見つからなくて困っているのだから、見つけるためにやれることはやった方が良い。

私もやった。

しかし、その前にこの本に書かれている理論について理解しないといけない。

通読だけでは、知ったに過ぎない。

「何となくこんなことが書かれていたな〜」という全体像は何となく把握しただけでは、その輪郭や細部がかなりぼやけている状態ということである。

その状態で終えても構わない本もあるのだが、この本に関しては「知った」で終わらせてはいけないと感じた。

なぜなら、目的は「やりたいこと」を見つけることだからだ。

そこで私は自分なりの「まとめ」を作ることにした。

メモアプリに「まとめ」を作り、内容を理解した上で掲載されている質問に答えるというワークを行なっていった。

なぜ「まとめ」を作る必要があるのかというと、質問に答える際に間違った考え方で質問の答えを考えてしまうからだ。

つまり、理論を理解した上でワークに臨まないと、せっかくのワークの効果が発揮されないことになってしまう。

ワークに関しては、私はパソコンに入力していったほうがやりやすかったので、これもまたメモアプリに掲載されている質問を自分んで入力し、その下に自分の答えを入力するという方法をとった。

Q1質問を入力
A1答えを入力

という具合だ。

人によってはノートに手書きで同じように質問を書いて、その下に答えを書くというやり方で良いと思う。

1番やってはダメなのが、質問を読んで答えを頭の中で考えて終わりにするということだ。

この質問に答えるというワークは「キーワードを見つける」ということが主になっているので、各テーマごとの質問の答えにどんなキーワードが出てきたかを見返し傾向や特徴を分析しなくてはいけない。

「このキーワードがよく出てきているな!?」とか「『自分はこんな人間だ』と今まで思っていたのとは、かけ離れたキーワードばかりだ!?」とか、各テーマの質問に全て答え、そこから導き出されるものを分析していくということになる。

各テーマ30個も質問があるので、30個全て答える頃には最初に答えた質問の答えが何だったかなんて忘れてしまう。

これでは、「つまりどういう傾向や特徴があるか」ということがわからないということになる。

心理テストの質問に答えても、結果を教えてもらえないのと同じだ。

もうお分かりの通り、このワークは質問に答えるだけではなく、その質問の答えを自分で分析し傾向や特徴を自分で見つけていく。

つまり、心理テストの結果を自分で作成するということだ。

もちろん、傾向や特徴と言っても偏ったものに完全に落とし込む必要はない。

自分は「ジャンルは違えどこの3つのことを大切にしているんだな!?」という分析結果でも良いのである。

時間はかかるが、「やりたいこと」を本当に見つけたいのならば手間を惜しまずにやった方が良い。

私も時間をかけてワークに取り組み、一旦の自分なりの結論を見つけていった。

ここで驚いたのが、冒頭で紹介した本書を読み始めてからすぐに自分の頭の中に思い浮かんだ「やりたいこと」が、ワークを終えて見つかった「やりたいこと」と一致していたことだ。

これでは「この本を読まなくても、やりたいことは自分で真剣に考えれば見つかったんじゃないか」「手間をかけてワークに取り組まなくて良かったのではないか」と思ってしまうかもしれないが、それは違う。

この本を通読し、「まとめ」を作成し、ワークにも取り組んで導き出した内容と一致していたからこそ、説得力が違う。

これが、こういったことをせずに何となく考えて思い浮かんだものというだけならば「やっぱりこれって自分のやりたいことではなかったんじゃないか」などと、気持ちが揺らいでしまう可能性を秘めていることになる。

説得力がないからだ。

加えて、本書にも書かれているが「やりたいこと」というのはブラッシュアップしていく必要がある。

やりたいことへの取り組む方法を、より自分の適正に合ったものに変えていくなどだ。

例えば、今いる地点から自分の向かうべき方向へ旅をしていくことになるとする。

自分の向かうべき方向というのは、東なのか西なのか南なのか北なのかはわからない。

本書に書かれている内容というのは、東西南北のどの方角へどういった方法を使って向かえば良いかを見つけるためのことが書かれているわけである。

本書を読み終えワークも行なって一旦導き出された内容が「北へ徒歩で向かう」だったとする。

最初は北に向かった徒歩で進んでいたが、徒歩では進みが遅いので電車を使おうと途中から電車を使い出した。

しかし、何かモヤモヤする。

電車を使うようになってからは確かに進みは早くなったかもしれないが、徒歩の時にはできていた道中で出会った動物や虫と触れ合ったり、花の匂いをかいだりということができなくなってしまった。

そこで解決策として、電車を降りて自転車で先に向かうことにしようと考える。

これならば徒歩よりも進みは速いが、途中で自由に止まることもできるので動物や虫と触れ合ったり花の匂いをかぐことだってできる。

こういった試行錯誤がブラッシュアップである。

しかし、これが「何となく北へ徒歩で進んでみよう」ということであれば、途中で「なんか違うかな?」と思った際に、「北へ進んでいるのが悪いのではないか?本来は南に向かうべきだったのではないか?いやいや、北へ進んでいるのは合っていると思うが徒歩で進んでいるのが間違っているのではないか?」とブレブレの考えになってしまう。

北へ行ってみては戻って南へ行ってみたり、南に行ってみては東へ行ってみたりということになる。

方向が悪いのか、方法が悪いのかもわからない。

自分にとって何を基準に考えるか、つまり考えに説得力がなければこういったことになってしまう。

結果的にこの本を読み始めて初期段階に何となく自分の「やりたいこと」が頭の中に思いつき、それと同じものをこの本を読みワークをやってから導き出したが、同じ「やりたいこと」をするにしてもこの本を読んでワークをやっているといないでは全然変わってくるのだ。

これらが私が、この本の通読中に感じたことや通読後にやったことや感想だ。

皆さんは、どの方角へどういう方法を使って進むのだろうか?

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