買ったは良いけど、少し使っていつの間にか使わなくなった・・・
「このノート(手帳)にガンガン書いていくぞ!」と思ったものの、なんやかんや使わなくなってしまったという経験はないでしょうか?
また、ノートや手帳が好きな人は「なんかしっくりこないな・・・」「あっちの方が良さそうだ!?」と、買ってはまた別のものを新しく買いということを繰り返している人も多いはずです。
その原因は、ノート・手帳のサイズの選択ミスが理由の場合があります。
今回の記事では、私がノート・手帳選びで1番実感している「サイズを変えたらこんなに思うように使えるようになった!」という、ノート・手帳選びで大きさを決める際の判断基準について紹介します。
毎回、ノート・手帳選びに失敗してしまうという人はぜひ読んで今後の購入時の参考にしてみてください。
判断基準は「現場的に使うか」or「事務所的に使うか」
「なんか大き(小さ)すぎたな・・・」
ノート・手帳を買い、使ってしばらくして感じるこの感覚。
その理由として、「そんなに書くことないのに大きいものを買ってしまった」「紙面が小さいから文字が書きにくい」といった具合に、「書く内容や量に大きさが適していなかったから失敗した」と思っていませんか?
もちろん確かにそういった場合もあります。
では、書く内容が多ければA4サイズのノートを買って使えば正解なのでしょうか?
書く内容が少なければA7サイズのノートを買って使えば良いのでしょうか?
答えは「それが正解の場合もあれば、間違いの場合もある」と私は考えます。
なぜなら、その書いた内容をその後どう使っていくか?が重要だからです。
つまり、書いた内容を「どこで」「どんなシーンで」確認するのか?ということです。
自宅や会社の机の上で確認することがほとんどの場合だったり、持ち歩いて出先で確認することが多い場合だったり、お店の店員として働きながら店内で確認することが多い場合だったりと人それぞれ確認するシーンというのはバラバラです。
会社の机の上で確認することが多いにしても、そのノートを会社に置いておくのかor毎回自宅に持ち帰るのかでも状況は変わってきます。
バッグに入れて持ち運ぶにしても、その人の使っているバッグの大きさや他の荷物の量だって人それぞれ違います。
常に持ち歩いていたり、何か別の作業をしながら確認するためだったりすれば、小さめのノート・手帳の方が相性が良くなります。
その逆に、多くの情報を書き込みデスクワークの資料的に使いたいのならば、大きめのノート・手帳の方が相性が良くなります。
このように、私は「現場的であれば小さめのノート・手帳」「事務所的であれば大きめのノート・手帳」というような判断基準で大きさを決めています。
もちろん、デスクワークだからといって全てが「事務所的」になるわけではなく、パソコン作業の最中にこまめ且つ頻繁に確認したいという目的であれば、それは作業をしている現場で使うということなので「現場的」と判断し小さめのものを選びます。
「自分がどのシーンで書くことが多いか?」という要素に加えて、それ以上に「どのシーンで確認するのか?」ということが重要になってきます。
全てを網羅できるものなどないと認める
前の項目で解説したように「現場的であれば小さめ」「事務所的であれば大きめ」ということになりますので、あらゆるシーンにピッタリと当てはまる「この大きさを選んでおけば間違いない!」というサイズなどないということを認めなくてはなりません。
つまり、網羅的にノート・手帳を使いたければ複数のノート・手帳を使い分けるしかないということです。
もちろんそれも人それぞれで、2冊で済む人もいれば10冊になる人もいるでしょう。
紙のノート・手帳のみの使い分けでなく、デジタルとの併用という場合だってあります。
ちなみに、複数冊で使うと管理が大変になってくるという理由から、1冊に全て書いていくという手法もあります。
もちろんこの手法も素晴らしいですし、私も実践していた時期があります。
しかし、これは管理のしやすさに比重を置く代わりに、シーンによってはサイズが適さなくても強引に使うという妥協という要素も入ってきます。
1冊使いをすれば管理はしやすくなるが妥協しなくてはならないシーンが出てくる、複数使いをすると管理はしにくくなるがシーンごとに合った使い方ができる。
どちらが良い悪いではなく、どちらの方がその人に合っているかという、適正によってどちらの手法を使ったほうが良いかは変わってきます。
メイン使いは1冊だったとしてもサブ的な役割をするものが1つくらいあるという、合わせ技的な手法にアレンジするのも良いでしょう。
ちなみに、現在の私の使い分けはこんな感じです。
微調整はやはり悩む
ここまでの内容を判断基準としてノート・手帳を選べば、サイズ選びの大失敗というのはなくなります。
しかし、悩ましいのが微調整です。
ざっくりと「大」「中」「小」というサイズで分けた場合、「大」であるならば「A4にしようか?B5にしようか?」という感じの微調整です。
また、厄介なのが「中」のサイズ感のものはシーンごとに「大」カテゴリーに入ってくる場合もあったり「小」カテゴリーに入ってくる場合もあったりします。
私的に感じている「中」サイズというのはノートの場合、A5サイズです。
「事務所的」な要素が強いシーンであればあるほど「小」寄りになり、「現場的」なシーンが強いほど「大」寄りになります。
バランスはかなり良いですが、悪く言うとどっちつかずとも言えます。
そして、このA5サイズというのはシステム手帳サイズで捉えると「大」のカテゴリーになります。
私的にはシステム手帳の場合、「A5サイズは大」「バイブルサイズは大寄りの中」「M6サイズは小寄りの中」「M5サイズは小」という感覚です。
ノートになるともっとサイズの種類は多いので、より微調整ができるため「悪くはないけど、あっちにすればもっと良かったかも?」ということが頻発します。
微調整での正解は試して見つけるしかない
前の項目で、さまざまなサイズの種類があることで微調整は難しくなるということを書きました。
では、その難しさをクリアしてドンピシャにしっくりくるサイズを引き当てる方法はないのか?という話になります。
しかし、その解決策は残念なことに「自分で試してしっくりくるものを見つけるしかない」という答えになります。
なぜならば「2択で悩んでいるならば、どちらも試してみないとどうしても試していない一方の方が良かったのではないか?」と思ってしまうからです。
加えて、自分にとって全てが完璧な理想の異性というのはほぼいないのと同じように(もしかしたらいるかもしれませんが)、2択で先に選んだ片方にも大なり小なり欠点があり、その欠点があるがゆえに「もう片方の方が良かったのではないか?」と思ってしまうのです。
特にノート・手帳というのは「メモをマメにしているから自分はミスなく仕事ができている」というように「書くことで何か別の成果を得たいと思っている」という考えから、使っているアイテムに欠点があるとその欠点を自分の成果が出ないことへと結びつけて考えます。
すると、「この手帳のこの欠点がなければ自分はもっと手帳を使いこなし、仕事で成果が出ていたはずだ」と思い込み、より欠点のない満足度の高いものを手に入れようと思うからです。
複数の候補で悩み、それぞれ大なり小なり使ってみないとわからない欠点があるとしたら、全て使ってみないとその中で1番自分にとって合うものというのは分かりません。
例えば、自分にとって「A」は7割の満足度、「B」は5割の満足だったとします。
より自分にとって満足度が高いのは「A」であり、たまたま先に「A」を買って使ってみたとします。
なかなか良い満足度ですが、3割は満足しない点があるわけです。
すると、「B」だったら8〜9割の満足度のものだったかもしれないと思ってしまうわけです。
実際は「B」は5割の満足度ですが、試していないのでわからないからです。
ですので、自分で試さないとわからないので試すしかないです。
人によっては先ほどの「A」「B」の満足度が逆転する場合だってありますし、ノート・手帳を使うシーンや使い方は本当に人によってそれぞれ違いますので、感じ方も変わってきます。
まずは安いものから使ってみる
「微調整は自分で試すしかない」ということを前の項目で書きましたが、「試すにしてもなるべくお金を無駄にしたくない」と誰もが思うでしょう。
ですので、ノートだったら自分が悩んでいるサイズのなるべく安いものを買って試してみるようにしましょう。
「高級なノートの方がモチベーションが上がるから」「○○がこのノートを使っていて自分も使いたいから」と、ノートといっても高いものはそこそこな値段しますので、まずはページ数が少なくリーズナブルな価格のものを買って試してみましょう。
そして、システム手帳ほどまずは安いもので試した方が良いです。
システム手帳を使おうと思う人ほど、「本革製の自分の憧れのものを使いたい」という思いや「手帳を自分の相棒にしていこう」という気合いがあるでしょう。
嫌な言い方をしますが、「これ(システム手帳)を使っている自分」という憧れが先行してあるはずです。
ですが、試していないということは、「この人じゃなくて他の人と結婚すれば良かったのかもしれない・・・」と、ほとんどの既婚者が結婚後に1度は感じるようなあの感覚を抱くことになります。(私の結婚に対するイメージです)
「これを試してダメだったからあっちを試して、でもやっぱり前の方が良かったから元に戻して、でも最近あれが気になるからやっぱり乗り換えて」ということはなかなか結婚では難しいかもしれませんが、手帳であればそれができます。
しかし、何万円もするシステム手帳で色々と試すのは予算的にかなり大変なので、安いもので試してみようということです。
何を隠そう、私は憧れ重視でいきなり数万円のシステム手帳を購入し失敗しました。
厳密には、そのシステム手帳は当初思っていた使い方とは別の使い方をしている最中なので、使わなくなったわけではありませんが、当初の憧れた姿で私は使うことができませんでした。
私のようにノートや手帳が好きな人ならば、失敗したと感じたものでも何かしら別の使い道を考え使ったり、色々なサイズのものがほしくなって結局何冊か買ってしまうので遅かれ早かれ複数買ってしまうのですが、「仕事で使う用に何か1つ高価な良いものを買おう」という人ほど、安いもので試してからにした方が良いです。
「もっとこんな感じのにすれば良かったけど、これ高かったから・・・」という理由で使い続けるのはなかなか苦痛ですし、良いパフォーマンスも発揮されなくなります。
そして、結局使わなくなります。
こうなると、何よりその手帳がかわいそうです。
おわりに
自分が書いた後のノートや手帳をどう使うかで「現場的」か「事務所的」かを判断し、大きさの方向性を決める。
方向性が決まったら、候補となるサイズを安いもので試してみる。
おそらくこれが1番堅実なサイズ決めの判断方法ではないかと、私は思っています。